アドビマックスジャパン2018おめでとうありがとう
そういうわけで火曜日はAdobe MAX Japan 2018を見てきたのでまとめを書こうと思ったがKeynoteだけで今日は力尽きた。
力尽きたと言ったがブレイクアウトとスニークプレビューも書いた。
ブレイクアウトセッション@Adobe MAX Japan 2018 - サラーサライラ・ワ・ライラ
スニークプレビュー@Adobe MAX Japan 2018 - サラーサライラ・ワ・ライラ
tl;dr
動画を見たら良いのでは??????
Keynote
オープニング
CreativeCloudが出てから6年経った(!)けど大変好調、という話から。
日本からは日本語フォントの要望が多く、今回は貂明朝テキストを発表。日本語フォントパックも出すことにした。
これらはAdobe fontsで提供されるとのこと。
ツールの原則
クリエイターのツールは以下の3つの原則を満たさなければならない。
- 仕事のスピードアップ
- クリエイティビティの解放
- 新たな表現への挑戦
各々見ていくと、
仕事のスピードアップについて、クリエイティブはシンプルなものではないが、ツールによって苦労するということがあってはならない。
新しいツールを真夏ためのstep to stepチュートリアルを公開しているのでそれを利用して習熟してほしい。
また、クリエイティブには細かい反復作業が多いが、これはAdobe Sensei(Adobe内のAI技術全般)がいい感じにしてくれるようにするので、クリエイターは注力すべき部分に注力できるようになる。
クリエイティビティの解放について、クリエイティブというのはデスクにかじりついて行うものではなく、どこでアイデアが出るかわからないもの。
マルチデバイスでいつでもどこでも作業できるようにし、各作業はCreativeCloudで同期し、どこでもその作業の続きができるようにしていく。また、各アプリケーション間の連携も強力にしていく。(PhotoshopやXdやIllustratorやPremiereや……といったアプリケーションの間での連携の話だと思う)
新たな表現への挑戦について、今後VRやARに注力していく。
各ソフトの最近のアップデート
- コンテンツに応じた塗りつぶしについて、塗りつぶす範囲をどのコンテンツで塗りつぶすのか範囲を指定できるようになった
- 画像上の文字からその文字が何のフォントかを特定することができる
- ブラシにシンメトリー機能が入る
Dimension(3Dモデルを扱うソフト)
- 物体のテクスチャを変更したり、他の物体のテクスチャをスポイトで抽出して他の物体に反映したりできる
- 視点角度のブックマークが可能
- 3Dシーン公開機能でブラウザ上で閲覧できる
- ブラウザからフィードバックコメントを打てる
- フリーグラデーションで円や線以外の複雑なグラデーションが可能に
- 同じ形のオブジェクトを「オブジェクトを一括選択」で選択可能に
Xd
- レスポンシブデザイン対応の際に、画像の縦横比などが崩れないように画面サイズを変更できる
- シンボル機能を追加し、シンボルをスタイルガイドと連携できる
- 自動アニメーション機能
- 拡張用APIが公開され、便利なプラグインも多数公開されている
- 音声UIを簡単につけられる機能、日本語対応は近日中に対応予定
- Adobe senseiによる自動色調補正
- 補正対象の範囲をiPad pro上でapple pencilを使っておおまかに設定できる
- クラウドで素材を共有しているため、モバイルデバイス上で軽く編集したあとPCでガッツリやる、みたいなことが簡単にできる
Premiere Rush
- 先月のアメリカでのMAXで正式にリリース
- iPhoneやiPad上で動く、Androidは近日対応
- Creative CloudやDropboxから素材を利用できる
- picture in picture(ワイプ的なもの)の編集も可能
- モーショングラフィックのテンプレートも多数
- 編集したものはPremiere Proでも開ける
- 人間の声が入った動画とBGMをあわせる、といった際に人間の声が入っている部分だけBGMの音量を自動で落とすことができる
Premiere Pro
- Adobe senseiによるカラー自動調整
- 動画上のある種類の色を選択し、その色相や輝度を変化させることができる(例えば空の色だけを変更したりできる)
- コンテンツに応じた塗りつぶしの動画版をお届け
Character animater
今後出るアプリ
Gemini
- ドローイング専用ソフト
- ラスタのみではなくベクタも扱うことができる
- 水彩絵の具の水の量を調整したり、にじみを再現したり
- 油彩画の絵の具を重ねて塗った際の混ざり具合を再現したり
未来の話
ARは次のフロンティアであり、力を入れていく。
管理や配信はどのようにしていけばよいのか?ということを考えている。
Project aeroというアプリケーションを作っている。
Photoshopのレイヤー構造を解釈して奥行きのある絵本のようなものをARで表示したり、dimensionで作成したモデルをARで表示したり。
まとめ
- 仕事のスピードアップ
- クリエイティビティの解放
- 新たな表現への挑戦
として、Adobe senseiでスピードアップを、CC連携でどこでもクリエイティブを、AR対応で新たな表現への挑戦をしていく。
Adobe Stockの改善などを紹介できなかったが、他にもたくさんのアプリや機能があるのでぜひ使ってみてほしい。